クッキー・フォーチュン
始まりはひどく地味で、一体これはどうなる事かと心配になりました。
タイトルを見て、中華料理店に置いてある「おみくじクッキー(フォーチュン・クッキー)と間違えないようにしましょう。現にそういう題名の映画もあります。因みにこの映画の「クッキー」はパトリシア・ニール演ずる老婦人の名前で、クッキーを囲む大勢の人物の人間模様がコミカルに、しかし時にシリアスに描かれています。
アルトマンという監督がどんな作品作りをするのか全く知らずに観ました。 ドタバタしているわりには、1パートが長いのでカメラの切り替わりでコメディにありがちな「目がまわる」こともありませんでした。 なにより配役がよかったです。 ボーイッシュなんだけどキュートで奔放な女の子にリブ・タイラーが、ハンサムなんだけど、間抜け、けれど彼女(リブ)にぞっこんな(いつもべたべたしてる)保安官にクリス・オドネル、強欲で見栄っ張りな伯母さんをグレン・クローズが、ほかに!もジュリアン・ムーアなどなど・・・脇役なんかいません。 みーんな主役という感じ。 ただのドタバタコメディじゃなくて、シリアスな部分、親子関係とか、友人関係、人物の相関図がちゃんとバックグラウンドにあり、この脚本の構成力には感服。 まったく他人だと思っていたエマとその友人が実は従弟同士だったなんてご都合主義みたいだけど、そうは感じさせないところがまたいい。 どこを切っても面白くて楽しくて、だけど、最後はちょっとしんみりと浸れる作品です。
アルトマンお得意の群像劇。お得意の皮肉がたっぷり、小品ながらキラリとセンスが光る秀作です。 夫に先立たれた老女が、自殺した。ところが、他殺の疑いが同居していた黒人男性にかけられる。捜査が進展するに連れ、小さな村の人々の秘密が明かされていく・・・。 と、言ってもサスペンスではなく、コミカルな人情劇といえるかも。 脚本も良くできていて、お洒落。役者もグレン・クローズ、ジュリアン・ムーアなど、錚々たる面々が揃っています。ベリーショートにしたヒロインのリブ・タイラーが素晴らしい! |


